日本女子大学附属高等学校の学校説明会レポート

日本女子大学附属高等学校の学校説明会

本日、日本女子大学附属高等学校の学校説明会に参加した。

校門を入ると、目の前に広がるのは深い緑の木々。まるで山道を歩くように道が伸びており、全身で自然を感じることができる。

私自身が自然が好きなこともあり、校門をくぐった途端に足取りが軽くなった。しばらく緑を眺めながら歩いていくと、やがて校舎が見えてくる。笑顔で歩いている学生たちとすれ違いながら、広い敷地を進んでいくと、今回の説明会の会場である講堂にたどり着いた。

この環境そのものが、すでに日本女子大学附属高校の大きな魅力である。

目次

高大連携を生かした教育

日本女子大学附属高校も、大学附属校として高大連携を強く意識している学校である。

付属校という括りで見ると似たように思われるかもしれないが、学校が変われば特徴も異なる。日本女子大学附属高校には、日本女子大学附属高校ならではの特色がある。

その中心にあるのは、自己実現、自立、人間性といった部分である。

日本女子大附属高校は単に日本女子大学へ内部進学するための附属校ではない。そして勉学のみではなく、高校生活を通して自分が何を学び、どのように生きていくのかを考えさせてくれる学校である。

受験勉強に追われない、長い目で見た学び

日本女子大学附属高校には、さまざまな行事がある。その一方で、勉学にもかなり力を入れている。

その特色は、やはり附属高校ならではのものだ。受験勉強に追われすぎることなく、長い目で見た育成方針のもとで学びを深めることができる。

授業内容の中には、大学の講義で扱うような内容まで高校段階で学べるものがある。これは大学附属校だからこそ実現しやすい学びである。

また、AIをはじめとする情報系の学びにも意識が向けられている。ChatGPTのような人工知能の使い方を、単なる特別授業として扱うのではなく、普段の学習と結びつけて指導に組み込んでいる点は非常に興味深い。

AIをどう使うかではなく、学びの中でAIをどう活かすか。日本女子大学附属高校では、その部分まで踏み込んだ指導が行われている。

理解が深まれば、勉学も進む。コンクールや学会発表で結果を残している背景には、日々の学びの積み重ねがある。

2027年度からの改革

勉学への力の入れようは、カリキュラムにも表れている。

日本女子大学附属高校では、2027年度より学校改革として「週6日制」を導入する。これにより、より選択性のあるコース設計と、深みのある学びが可能になる。

日本女子大学附属高校は、「知識」「思考や表現」「人間性」の3つを柱としている。

これらを組み合わせた日本女子大学附属高校の“ウェルビーイング”は、今後さらに進化していくことになるはずだ。

これは、単に授業時間を増やすという話ではない。生徒一人ひとりが、自分に合った学びを設計し、より深く学ぶための改革である。

子どもの将来を案ずる保護者の視点に立っても、この学校に任せてみたいと感じられる内容であった。

東京ドーム6個分の森に囲まれた環境

学ぶ場は、冒頭でも触れた通り、自然に囲まれた環境である。

その広さは、東京ドーム6個分の森になるという。これだけ豊かな自然の中にある高校は、決して多くない。

緑に囲まれた環境の中で、日々の学校生活を送る。これは、日本女子大学附属高校の大きな特徴であり、他校にはなかなかない魅力である。

“グリーンキャンパス”という森の学び場で心を育む。

その環境は、行事にも表れている。軽井沢での寮生活、東北校外授業、越後農村体験、北陸の自然と文化の旅など、自然と触れ合う行事が並ぶ。

自然を通して学ぶ豊かな心は、この学校の大きな魅力である。

実際に説明会で見てほしい学びの深さ

説明会では、授業の様子を動画で見ることができた。

高大連携の様子、教科ごとの学びの深さ、定期試験での答案、そして行事に生徒が主体的に関わっている様子。どれも、文章だけでは伝えきれないものだった。

これはぜひ、実際の説明会で見てほしい内容である。

特に印象に残ったのは、生徒がただ与えられたことをこなしているのではなく、自分たちで考え、動いている様子である。行事も学びも、生徒主体で動いていることがよく伝わってきた。

また、説明をされていた教頭先生が非常に柔和な雰囲気の方で、学校全体の穏やかさも伝わってきた。もちろん、説明会で関わられていた先生方も非常に温かい雰囲気であった。

“日本女子大学”の改革

日本女子大学についても触れておく。

日本女子大学は、2023年度に国際文化学部、2024年度に建築デザイン学部、2025年度に食科学部が新設され、2027年度から2029年度にかけては、経済学部、ファッション学部、理工学部が順に新設される予定だ。

これは、日本女子大学附属高校の生徒にとっても大きな意味を持つ。

進学先の選択肢が大きく広がることで、内部進学を考える生徒にとっても、自分の将来に合わせた進路を選びやすくなる。附属校としての魅力は、今後さらに高まっていくだろう。

内部進学と他大学進学

日本女子大学附属高校から日本女子大学への内部進学率は72%。2026年3月卒業生では364名が内部進学している。

ただし、ここで押さえておきたいのは、推薦枠はほぼ全員にあるという点である。普通に学校生活を送り、必要な基準を満たしていれば、日本女子大学への進学は十分に可能である。

残りの28%は、他大学へ進学したり、その他の道を選んだりしている。

ここで特に注目したいのは、他大学へ進んだ卒業生である。2026年3月は87名が他大学へ進学しており、そのうち60%は学校推薦を利用している。

他大学への推薦枠を持っているからこそ、内部進学だけでなく、別の道も選びやすい。さらに、推薦を使わない場合でも、学部によっては日本女子大学との併願制度がある。

そして、最も押さえておきたいのは、他大学進学者87名のうち40%以上が、国公立・早慶上理・医歯薬学部に進学している点である。GMARCHを含めると80%を超える。

これは非常に大きい。

他大学に進む生徒は、内部進学が難しいから外へ出ているのではない。実力があるからこそ、別の道を選んでいる生徒が多いということである。

日本女子大学附属高校は、日本女子大学への内部進学という安心感を持ちながら、さまざまな進路を選ぶことができる学校である。まさに、いろいろな“道”を歩ませてくれる学校だといえる。

2027年度入試は大きく変わる

ここまでは学校紹介に近い内容だったが、受験生にとって最も気になるのは入試制度である。

2027年度の日本女子大学附属高校の入試制度は、大きく変化する。

ただし、身構える必要はない。むしろ、受験しやすくなる変更である。

これまでの日本女子大学附属高校は、専願で出願しても、相談の結果がどうなるかが見えにくい部分があった。また、オープン入試、いわゆる2月入試でも倍率は高く、どうしても合否を見通しづらい面があった。

2027年度からは、以下のような改革が行われる。

1つ目は、「事前の合格基準内申点の公開」である。基準は9月に正式発表される予定。自分の内申をもとに、受験校として積極的に選びやすくなる。

2つ目は、専願で基準に届かなくても、オープン入試で優遇措置が受けられる点である。第一志望の生徒にとって、これは大きな変更である。

3つ目は、併願優遇の設置である。併願である以上、内申基準は高くなるが、安心して受験プランを立てやすくなる。

4つ目は、併願しやすい入試日程である。専願・オープンの生徒は2月10日に受験する。併願優遇の生徒は2月11日に受験できるため、2月10日には東京・神奈川の私立一般入試解禁日に合わせて第一希望の学校を受験することができる。

併願優遇の設置は大きい。日本女子大学附属高校の受験生の選択の幅は、大きく広がることになる。

また、推薦・併願・専願の基準があらかじめ公開されることで、日本女子大学附属高校を受験校として考えやすくなる。

進路相談会は12月中旬に行われるが、気になる人は、9月6日の説明会、10月祭、11月の入試体験会などにも足を運んでおきたい。行事やイベントは他にも多く用意されている。

(なお、説明会では教科ごとの入試問題の傾向についても話があった。受験指導に活かせる内容も多く、今後の指導の中で反映していきたい。)

最後に

帰り道は、来た時と同じ山道を下っていくことになる。

下りだからだろうか。来た時よりも、さらに足取りが軽くなったように感じた。

緑あふれる自然の空気を堪能しながら、帰路につく。

日本女子大学附属高校は、自然に囲まれた穏やかな環境の中で、自分の道をじっくり考え、深く学ぶことができる学校である。

日本女子大学への内部進学という安心感を持ちながら、他大学進学も含めた多様な進路を選ぶことができる。

そして、2027年度入試改革によって、受験校としても今後さらに選択肢に入れやすくなる。

緑の中を歩くように、一人ひとりが自分の道を見つけていく。

日本女子大学附属高校は、そんな学校である。

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