数学の授業では、
「90°と書いてあるが、これに関連することは?」
といった、いくつも答えが存在するような質問をよくする。
数学が苦手な子はとんちんかんにも思えることを答えたり、「分からない」として黙ってしまう事が多かったりする。
でも、それじゃダメなんだ。
数学の問題は、難しければ難しいほど「何をどうしたらどうなるのか」を考え、試し、答えに一歩一歩近づいていかなければならなかったりする。
この時、姿勢として大切なのは、「どうやって解けばよいのか」ではなく、「今この情報で何が出来るのか」を考える事なんだ。
さて、今日、数学が苦手な子が、
(頑張り屋さんではあるが、だいたい“とんちんかん”な答えをしてきてしまう子)
今日は私が一番望んでいた返答を返してくれた。
(周りの生徒からもなかなか出てこなかったので、驚きもひとしお。)
思わずすぐに、「よく復習したね。」と声をかけてしまった。
すると、照れくさそうに「はい。」と。
実は、前回の授業で「ポイントをまとめたノートを振り返る。分からなくなってから考えるのではなく、テストの前から“分からなくなったことを想定してその時の準備しておく”ことポイントはとても大切なんだ。」という話をしたばかりであった。
その子は、そこまで時間があったわけではないのに、しっかりポイントのおさらいをし、準備していたようだった。
その成果が、すぐに出た。
普段は直しなどにやたら時間がかかることが多かったが、今日はサッと終わらせすぐに別の取り組みへ。
良い。。。すごく良い。
その子にはまだまだ数学の苦手意識があるだろうけど、これからどんどん伸びていくだろう。
苦手であっても努力を続けていれば、ある時から一気に伸びるといったことがよくある。
今回の、ちいさなきっかけを忘れずに、
今回良かったことを継続して、確かな数学の力をつけて行ってもらいたいものだ。